東京財団×共存の森ネットワーク 被災地の聞き書き101

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イカ釣り人生

漁業の復興を一番に願う

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  • 話し手: 堀合陽太郎さん
  • 聞き手: 辻るり
  • 聞いた日: 2011年9月24日
  • 051/101
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長い漁師人生、もう、辞めることに決めました

 今回、船も道具も、なっても流れてしまったの。はい、辞めようかなぁと思っていました。はぁ、78にもなるし。

 船の免許証ね。それが、はぁ、再交付はしないです。船は海の方に置いてあるんですけど、道具はみんな家に置いたけど全部、はぁ、流してしまった。また再出発するって言えば、機械や船ね、100万はかかるからね。だから、はぁ、辞めることに。自分では辞めることに決めたんですよ。これからは年金で生活していきます。

 

やっぱり吉里吉里がいいもん、復興してほしい

 吉里吉里の人のほとんど、海の方にでて漁業で食べていくんですけど。津波前は、養殖ワカメとかね、ホタテ、あとはカキ、いろいろ養殖やってたんですけど。その養殖もさっぱり壊れてしまって。

 今、一生懸命、若い人たちが、その復興の準備をこの湾内でやってるんですよね。今回、津波で流れたから、個人個人では養殖やれないということで、だから何人かで共同のようなので、組んでやるそうなんです。

 やっぱり、嬉しいですよね。若い人たちがね、頑張ってもらわなきゃ。復興復興ったってね、それ一番主なことだもんね。まぁ、その次は、どれも一番ですけど、家を建てる所ね。海の方は、できないでしょうけど、どっかね、高台でも作ってもらえれば、助かりますよね。でも、高台は、線路から上の方だけですけど、あっちも山は青いから、なかなか。敷地だって、今回のように雨でああやってね、大変なことになっても大変だし。それじゃ、町並みもね、返らない。だからね、山の方がええといったって、なかなかね。

 

漁業の復興を一番に願う

 吉里吉里は安全な岸壁をちゃんと作ったんですけどね。相当いい港になったんですけどね。砂場が、砂浜とね、海だけのような格好で、綺麗だったんですけど。岸壁も、沖の方のもちゃんとできだったの、ちゃんと。安全だったの。安全だったんですけど壊れてしまったんです。

 全部壊れてしまったから、それをまたね、強化するというんですか、ちゃんと復興してもらえばいいんですけど。まあ、するんでしょうけど。ま、時間がかかんでしょうね。吉里吉里は、一番の復興はあれですよ、漁業ですよね。それこそ、岸壁をちゃんと作ってもらって、船のね、安全な船着き場を欲しいですよ。一番ね。

 

【プロフィール】

話し手:堀合陽太郎さん

代々漁師の家庭に生まれる。父親が営むイカ釣り経営を受け継いできた。その後、ひどい時化に遭い、イカ釣りの事業を辞め、ウニやアワビの小漁商売を営んできた。

聞き手:辻るり

岡山県新庄村役場総務企画課

 



■ 岩手県大槌町吉里吉里

岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里
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